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MillionNovel > Isekai Tensei no Boukensha > 35 Chapter 2-8 The Magic of Confectionery

35 Chapter 2-8 The Magic of Confectionery

    次の日、昼近くまで眠ってしまった。昨日は、騎士団本部までギース達を連れて行ったりしていたら、寝るのが遅くなってしまった。今日は街で過ごすとしよう。


    とりあえずはめしだ!と着替えながらバッグの中を覗くと、シロウマルはボアの骨をかじっていた。


    「めし食うか?」


    と聞くと、尻尾を大きく振り、軽く吠えた。昨日のボアの残りを放り込み、俺は食堂に向かった……が、


    「テンマ、もう朝飯は残ってないぞ。少し遅かったな!」


    そんなおやじさんの言葉に肩を落としつつ、そのまま外を目指した。


    近くにあった屋台のパンをかじりつつ、商店を目指した。宿から20分くらいあるが、その商店がこの街の中で、一番品揃えがいいと言われていた。


    お目当ては砂糖と牛乳に小麦粉だ。久々に、甘いものが食べたくなってしまった。ついでに買いだめしておこう。


    まずは砂糖…は、ちょっと高いな。まあ、今は金があるからいいか。10kgでいいか、1500Gだな。


    次は牛乳。シロウマルも飲むから20L(リットル)はいるな。600Gか。


    最後に小麦粉。これは色々なものに使えるから、多めに買っておこう。100kgくらいかな。1kg、40Gで合計4000Gだな。


    全部で6100Gか、こんなものかな。


    会計を済ませると、品物を順にバッグに入れていく。何人かの人達が、俺のバッグを羨ましそうに見ていた。


    宿に戻って、おやじさんから厨房の使用許可をもらった。丁度暇な時間帯らしく、おやじさんは俺についてきた。


    「テンマ、何を作るつもりなんだ?」


    と興味津々のおやじさん。


    「お菓子を3種類くらい作ろうかと思っているよ」


    と答えると、


    「お菓子かい!私の分はあるのかい?」


    とおかみさんがやって来た。


    「材料は充分にあるから作れるよ」


    「お願いするよ!」


    と目を輝かせていた。俺は、やっぱりおかみさんも女の人だな、と考えていたら。


    「テンマ。何だか失礼な事を考えていないかい?」


    と鋭い目つきで言われた。


    「何でもありません!」


    と背筋を伸ばして答えると、おかみさんの後ろでおやじさんが、馬鹿だな、と笑っていた。


    「おかみさん!おやじさんがおかみさんに、自分の分を献上したいそうです!」


    とちょっとした仕返しをした。おやじさんは、そんなことは言っていない、と首を振っていたが、あの様子ではおかみさんに取られるだろう。


    おやじさんに睨まれながらお菓子作りを開始した。作るのは、ドーナツ、ホットケーキ、プリンだ。


    最初に、プリンを作る事にした。


    まず、牛乳に砂糖を入れて温める。砂糖が溶けたら、氷魔法で冷やしてロックバードの卵(量が多いので、別の容器に入れて溶いたもの)を混ぜる。綺麗に縦半分に切った(???)卵の殻に、ザルでこしながらゆっくりと入れていく。全部で4杯分になった。


    それらを2つずつ蒸し器に入れて、弱火でゆっくりと蒸していく。


    最後は、鍋に砂糖を入れて火にかける。砂糖が溶けてきたら、水を少し入れてカラメルの完成。


    次に、ドーナツとホットケーキに取り掛かる。


    まず大鍋に油を満たし、熱しておく。次にボールに小麦粉をふるい入れて、少々の重曹を混ぜて半分に分ける。ロックバードの卵と牛乳、砂糖、溶かしたバターを混ぜ合わしたものを半分にし、片方の小麦粉に少しずつ加えていく。


    生地が、耳たぶくらいの硬さになるまでこねたら、直径5cm、厚さ1cmくらいの大きさにしていき、中央に穴を開けておく。


    油が熱くなったら、ドーナツを入れていき、狐色になるまで揚げる。揚がったら油をよく切り、表面に砂糖をまぶしてドーナツの完成。全部で50個程だ。


    ドーナツを作った時に半分に分けた小麦粉と液体に、牛乳と水飴を加えて混ぜる。


    どろどろになったら、フライパンを熱してバターを入れて溶かす。生地を、お玉一杯分ずつ入れて焼いていく。両面焼けたら完成。こちらは20枚出来た。


    全部出来上がるのに、1時間半程かかった。ドーナツとホットケーキは、熱々の内にマジックバッグへと入れて、プリンとカラメルは氷魔法で冷やした後に入れた。


    ちなみにおかみさんには、プリン1つ(殻半分)にカラメルをたっぷりかけたものと、ドーナツ10個、ホットケーキにバターと蜂蜜をかけたものを5枚献上した。おかみさんの機嫌は、メーターが振り切れそうなくらいに上がっていた。


    お菓子を持ってギルドへと向かった。中に入るとフルートさんが見当たらなかったので、他の職員に聞くと、休憩に入っている、とのことだった。丁度いいタイミングだと思い、呼んでもらうことにした。


    頼んでから直ぐに、


    「なにか私に用事ですか、テンマさん?」


    と奥の部屋からフルートさんが出てきた。


    「休憩中にすいません。お菓子を作ったのでおすそ分けに来ました」


    と言った瞬間、お菓子!とフルートさんの目が光った。俺は、殻プリンにカラメルをかけたものを2つと、ドーナツを30個、ホットケーキにバターと蜂蜜を10枚分差し出した。


    「皆さんで分けてください」


    お菓子を出すと同時に広がる甘い匂い。その瞬間にギルド職員、特に女性職員からの視線が集中した。中には両手をあげて喜んでいる人もいる。


    「こんなに…テンマさん、ありがとうございます!」


    とフルートさんはお礼を言っていたが、その視線は俺に向いておらず、お菓子へと注がれていた。


    その時にロックバードの討伐料の事を話すと、近くにいた女性職員が担当してくれた。俺は討伐部位(嘴)を20個渡し、2万Gを受け取った。


    ギルドから出る時には、ほぼ全ての女性職員(10人くらい)から、声をかけられながら出ることになった。


    宿に戻ると、騎士団の使いだという人が俺を待っていた。


    「申し訳ありませんが、本部までご同行願います」


    特に用事もなかったので、そのままついていく事にした。道すがら聞いた話では、この間の宝石の件と昨日のギース達の件で、サンガ公爵からの返事がプリメラにきたそうだ。


    「随分と早いですね」


    と聞いてみると、どうやらギルドに魔道具を借りて報告したらしい。魔道具は公爵の住む街のギルドにもあり、緊急案件として特別に使用許可が下りたそうだ。


    本部に着くと、プリメラのいる部屋へと通された。


    「テンマさん、わざわざ申し訳ない。今朝、ギルド経由で返事があったので来てもらったんだ」


    と話し出すが、


    「さっきギルドでフルートさんに会った時は、何も言われなかったぞ?」


    「あれ?フルートさんからも、テンマさんに知らせてくれる様に頼んでいたんだが……」


    と首をかしげていた。お菓子のせいで忘れたな、フルートさん…


    「まあ、それはいいとして、どうなりましたか?」


    「あっ、はい。宝石に関しては父から連絡があり、合計で2200万Gで譲ってくれ。とのことです」


    「譲ってくれ」とは言っているが、実際のところは「それで手を打て」といった感じで、半ば強制の様なものだろう。


    「わかりました。他の三人には俺から話しておきます」


    と言って、宝石の入った箱を取り出す。それを見たプリメラは人を呼び、確認させたあと金庫に入れさせた。その後、念のため一筆書いてもらった。


    「それとギース達ですが、こちらも所有権を譲って欲しいそうです」


    「どのような条件で、ですか?」


    と聞くと、


    「そちらに関しては、近々人をやるので、その者と交渉をして欲しい、との事です」


    あいつらいらないからわざわざ交渉に来なくても、別に安値で買い叩いても良かったのに…


    「わかりました。その交渉人が来る2~3日前には、俺に知らせてください」


    と頼んだ。それとついでに、と言ってドーナツとホットケーキを出した。


    「いいのですか?」


    と聞いているが、すでに目は照準を合わせている。俺はどうぞ、と言ってはちみつとバターを渡した。


    「ありがとうございます!いただきます!」


    と、ドーナツを口に運ぶプリメラ。俺は、それを見ながら部屋を後にした。


    本部から帰る途中、女性にはお菓子だな、と思い、砂糖の買い足しに行くのだった。


    宿に帰ってから、俺はシロウマル達と、お菓子を全て食べたのだった…が、次の日、三人に宝石の事を話しに行ったら、自分達にはお菓子をくれなかった…、とすねられてしまった。お陰で二日続けて、お菓子作りに精を出す羽目になってしまった。


    リリー達にお菓子を作った二日後の昼前、プリメラから連絡が入り、交渉人が三日後の昼にやってくる、と知らされた。リリー達にも教えたが、交渉は苦手だからテンマに任せる!と言われた。


    来る日にちが分かったので、依頼を受けることにした。


    『Bランク クロコダイルシャーク』…グンジョー市より20km離れた辺りの川で複数体の目撃がありました。人を襲う可能性が高いため、街からの討伐依頼です。1体につき3万G。


    クロコダイルシャークはワニのようなサメ、といった感じの魔物だ。体長は5~6m、サメに、ワニのウロコと手足を付けた姿をしている。サメのくせに短時間なら陸上でも活動が可能だ。だが、手足はあまり発達しておらず、後ろ足に至っては、前足よりもさらに小さいため動きは非常に鈍い。そのため陸上にいる時は、ランクがCに下がる。


    受付に持っていき自分のカードを提示すると、受付の女性は、Cランクの俺が一人で依頼を受ける事に難色を示した。そこで、こっそりとドーナツを5つ程包んで渡すと、あっさりと承諾してくれた。


    その時、視線を感じて辺りを見渡すと、フルートさんと目があった。フルートさんは、ニッコリと笑って女性に対して手招きをしている。


    女性は渋々近づくと、頭に拳骨《げんこつ》を食らっていた。その上、ドーナツを3つ程取られたようだ。女性は泣く泣く渡していたが、フルートさんは上機嫌だ。俺と目が合うと口に手を当て、ほほほほほ…と笑って去っていった。


    女性はかなり落ち込んでいたので、ドーナツを1個追加で渡すことにした。


    それ以降、俺の担当をしたがる女性職員が増えて、ちょっとした騒ぎになったらしいが、フルートさんが強権を発動し、強引に担当を持っていく事が増えた、とは後に男性職員から聞いた話だ。


    とにかく、問題無く?依頼を受けることが出来たので、早速準備をして目撃のあった川へ向かうことにした。


    タニカゼに乗り1時間程すると目的地に着いた。その場所は、川幅は300m程、深さは30mくらいあるそうだ。探索を使うと、数百の反応がある。そこで4m以上のものに絞って、再度探索を使うと反応は5まで減った。おそらくクロコダイルシャークの反応だろう。一匹でも捉えなくては、詳しくは分からないが。


    とにかく討伐の準備を開始する。方法としては、網などで捉えるのが一般的なのだが、俺の作戦は『一本釣り』だ!


    仕掛けは錬金術を使って作った、長さ100m程の鎖と、30cm近い大きさで2cm程の太さの巨大な針を使う。


    鎖は、一つ5cmの大きさの楕円形の物を繋げて作ったのもで、継ぎ目など無い丈夫なものだ。何かに役立つだろうと、前に何本か作っていたものを繋げた。


    餌にはこの間のボアの肉を使う。集魚効果を高めるために、ボアの肝臓を切って一緒に針に刺す。


    「準備完了!」


    針の反対側の鎖を、地面に打った杭に巻きつける。


    俺は餌を持ち、30m先の反応の近くまで飛んで行き、餌を投下した。そのまま空中に浮いて、餌の付いた鎖を上下に動かしアピールする。


    10分程で反応があった。タイミングを見計らって、鎖を引っ張る(あわせる)と、強い力で引きずり込まれそうになった。


    俺は、慌てずに鎖に魔力を通す。魔力がクロコダイルシャークまで届いたところで、スタンを強めにかける。スタンは、クロコダイルシャークの内部にかけるイメージをしたので、ほかの個体が逃げ出すような事はないと思う。念の為に、探索を使っていたが、他の個体は少し驚いたように動いていたが、今は大人しくなっている。


    それから直ぐに5~6m程の緑色のサメが浮いてきた。俺はそのまま引っ張るように岸まで飛んでいき、クロコダイルシャークをシロウマルやタニカゼと一緒に引き上げた。


    推定で300kgはあるだろうか、緑色のゴツゴツしたウロコに覆われた巨大なサメは、ピクピクと動いていた。俺はオリジナルの無属性魔法技術(??)『クロスショック』によって脳を破壊して止めを刺す。


    クロスショックとは、無属性魔法の『ショックウェーブ』をダメージを与えたい場所に、複数の角度から同じ強さで当てる事で、そこだけに大きなダメージを与える技術である。


    これにより最小限での外傷で仕留めることができた。こいつを使って、いつか剥製を作ってみようと思う。


    鑑定した後で探索を使って調べると、他の反応も全てクロコダイルシャークだった。


    二匹目からは、幾分コツが分かってきた。方法は一匹目と変わらないが、少しだけ釣り上げる速度が上がっていった。なお、二匹目からは普通に血抜きで殺していくことにした。


    順調に四匹目まで仕留めていった時に事件は起きた。四匹目の血抜き作業中、シロウマルが川の水を飲んでいると、その10m前方の川の中から殺気を感じた。


    「避けろ、シロウマル!」


    俺は慌てて指示を出したが、とっさのことでシロウマルは反応が遅れたようだ。クロコダイルシャークは勢いを付けて川から飛び出し、シロウマルに噛み付こうとしていた。


    間に合わない!そう思いながらもエアバレットを放とうとしたが、その瞬間、シロウマルが右前足を振り上げたかと思うと、一本の大きく鋭い刃が放たれてクロコダイルシャークに襲い掛かり、その体を縦に裂いていく。


    ニヤリ、とシロウマルが笑ったように見えた…が、次の瞬間には、縦に二分されたクロコダイルシャークが、シロウマルに激突していた。


    「キャイ~ン」


    どこぞの芸人のような声を上げながら、クロコダイルシャークと共に、後ろへと転がっていくシロウマル。


    予想外の事が一瞬の間に連続して起こったので、俺は数秒の間、魔法を放とうとしたままの格好で固まっていた。


    我に帰ってシロウマルの所に駆け寄ると、シロウマルは返り血まみれになってはいたが、怪我もなく元気に立ち上がった。


    「怪我は無いようだな。心配したぞシロウマル!」


    そんな俺に対し、シロウマルは頭と尻尾を下げていた。その頭を撫でながら探索を使ったが、ここら一帯からクロコダイルシャークの反応は無くなった。念のため、いくつか条件を変更して確かめてみたが、それでも反応は無かった。


    討伐完了ということで、シロウマルに先ほどの技を見せてもらう事にした。シロウマルが前足や後ろ足に魔力を集中させて振ると、先ほどと同じような刃が放たれた。それだけでは無く、数も4本まで増やす事が出来た。シロウマルの前足に注目して見ると、発動方法は二種類あるようだった。


    一つ目は指(爪)に魔力を乗せて放つ方法。


    二つ目は指を開いた状態で、指と指の間から魔力を飛ばす方法。


    指から放つ方法は、指の間から放つやり方よりも簡単で鋭い刃ができやすい。


    一方、指の間から放つ方法は、指から放つよりも大きなものが作りやすいが、その分、切り裂くというよりは、叩き切るといった感じになっている。


    シロウマルは得意げな顔をしていたが、俺が何度か試して成功させると、ショックを受けたような顔をして不貞腐れていた。


    シロウマルのご機嫌を取るために、俺は撫でて、褒めてを繰り返し、シロウマルの仕留めたクロコダイルシャークを調理して、ようやく機嫌を直すことに成功した。


    ちなみに、クロコダイルシャークの討伐証明部位は尾びれだった。


    日が暮れ始めたので、タニカゼを走らせて街に戻る事にした。街には30分もしない内についたのでそのままギルドに直行した。ギルドに入ると、フルートさんと目が合い。


    「早かったですね。どうなりましたか?」


    と聞いてきたので、討伐部位の尾びれを4枚渡したらフルートさんは目を見開いていた。


    「こんなに討伐したんですか!半日もかからずに!」


    と声を上げていたので、解体場まで付いてきてもらい、ほぼ無傷のクロコダイルシャークを見せたら、


    「きゃあああああぁぁぁぁぁー!」


    と大きな声で叫んだ、その声を聞きつけて駆けつけた冒険者たちも、クロコダイルシャークを真正面から見てしまい、思わず武器を構えていた。


    クロコダイルシャークに切りかかる者が出る前に、もう死んでいる、と説明をして解散を促したが、何人かの冒険者は、間近で見るいい機会だと見学していた。


    「テンマさん!驚かせないでください!」


    半泣きで怒るフルートさん。すいません、と謝りながらドーナツを差し出すと、まあ、許しますけど…、とドーナツを受け取りながら小声で呟いた………ちょろい、ちょろすぎる。


    クロコダイルシャークを仕舞ってカウンターに戻ると、4つの尾びれに焼印を押してくれた。


    この焼印は、討伐部位に商品価値がある場合などに押してくれる。これは重複して提出されるのを避けるためのものだ。なので、先ほど解体場で出したものにも付けられている。


    「はい。こちらが今回の5体分の討伐料で15万Gです」


    と15万G入の袋を渡してくる。俺は中身をバッグに入れて袋を返した。遠目に俺を羨ましそうに見ている奴らがいるが、パーティーに誘ってくる奴はいない。


    それは、俺が一人で依頼を受けているから儲かっているのが分かっている者と、年下の子供に頼るのを嫌がっている者と、俺が滅多に組まない事を知っている者などに分かれている。


    最初の頃は、俺を強引にパーティーに入れようとする奴もいたが、あまりにもしつこい奴はかなり痛い目に合わせていたので、今ではそのような奴はほぼいなくなった。


    「テンマさんはCランクなのに、このギルドではトップの稼ぎですね」


    フルートさんは笑って言っているが、背後からは嫉妬や殺気のような視線が突き刺さる。たまに後ろを振り向くと、明らかに目を逸らした奴が数人いた。


    そろそろここも潮時かな、そんな考えが頭の中によぎってしまったのだった。
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